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Golemホワイトペーパー日本語訳14

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 本稿について

本稿では、The Golem ProjectのCroudfunding Whitepaper final versionのうち「Crowdfunding」の序文と「Budget and levels of funding」の日本語訳を掲載します。

原文はこちらになります。

予算と資金調達水準

クラウドファンディング期間中に調達したイーサリアムは、上述のロードマップに従ってGolem Factory GmbHが使います。クラウドファンディングコードは、プロジェクトの資金調達水準が最低調達額と最大調達額(上限)の間にあるものであることを示しています。上述のロードマップは上限まで到達した場合に達成される完全なヴィジョンを指します。

Golemについては、最新のテクノロジに関連する研究開発プロジェクトと考えるべきでしょう。Brass Golemアルファ版に取り組んでいる間に私たちが成し遂げた進捗は本ホワイトペーパーで述べた一般的な仮定の有効性を証明していますが、同時に私たちはこれから膨大な仕事が待ち受けていることも理解しています。本ホワイトペーパーで述べたテクノロジに関してGolemチームは全力でコミットメントしますが、最終的には依然としてクラウドファンディングの成功具合に依存しています。

"最小限の資金調達がなされた場合"のシナリオでは、最終的な成果物は、ちゃんと動作するStone Golemに、計算パワーの分散型マーケットを創出できるようにする機能と開発者が自身のソフトウェアをGolemに統合できる基本的なツールボックスがついたものになります。特に、最小限の資金調達はアプリケーションレジストリとトランザクションフレームワーク双方の基本バージョンを導入するのに十分なものとなるでしょう。

"最大限の資金調達がなされた場合"のシナリオでは、Iron Golemを成果物として納入することを約束します。Iron Golemは計算パワーに関するマーケットの完全崩壊を追い求めるだけでなく(筆者注:既存のクラウドコンピューティングファームが形成しているような市場を破壊し、Golemプロジェクトの目標に基づく新たな市場を創造するという意味。本ホワイトペーパー中のGolem as an Ecosystem(日本語訳はこちら)を確認すれば分かりますが、Golemプロジェクトは既存の計算パワーのマーケットを全く良しとしていません。)、Web3.0の重要ないくつかのコンポーネントの開発に第一人者として取り組みます。特に、最大限の資金調達では、主にDappsやマイクロサービスのようなイノベーティブなソフトウェアソリューションを配布・マネタイズするための柔軟なプラットフォームを創出できます。最大限の資金調達がなされた場合、Golemチームは初めの方のリリースの段階でコミュニティ全体に有益な統合品を制作することに加えて、ソフトウェア開発者に対してGolemにソリューションを統合し市場に持ち込むことに関するたくさんのサポートを提供することにもコミットします。市場進出戦略で概説したマーケティング活動の拡大はGolemの最終的な商業面での成功の背後にある極めて重要な因子ですが、潤沢な資金源無しでは実行に移すこともままならないでしょう。

調達資金に対する機能

最低調達額の場合の機能((1)の場合) 追加機能((2)、(3)、(4)の場合)
中核となる機能
  • [B]基本タスク定義スキーム
  • [B]基本アプリケーションレジストリ
  • [B]ローカル検証
  • [C]基本タスクAPI
  • [C]冗長化検証
  • [C]サブタスク委任
  • [S]フルタスクAPI
  • [S]アプリケーションレジストリ
  • [S]ソフトウェア用の承認サポート
  • [I]環境用の承認サポート(2)
  • [I]外部データリンク(2)
  • [I]ホストダイレクトモード(2)
  • [I]さらなるセキュリティメカニズム(2)
  • [I]MapReduce(4)
  • [I]トポロジカルソート(4)
評価とセキュリティ
  • [B]基本的な評価システム
  • [I]ホストダイレクトモード用のセキュリティメカニズム(2)
  • [I]評価システム(3)
トランザクションシステム
  • [C]初期のトランザクションフレームワークモデル
  • [S]トランザクションフレームワーク
  • [I]改良版トランザクションシステム(3)
インテグレーション
  • [B]IPFS
  • [B]サンドボックスとしてのDocker
  • [C]サンドボックスとしての仮想マシン(2)
  • [I]devp2p(4)
ユーザエクスペリエンス/ユーザインタフェース
  • [B]基本的なGUIとCLI
  • [I]ウェブクライアント(2)
  • [I]プロバイダのダッシュボード(3)
  • [I]Golem開発ツールキット 統合開発環境(3)
ユースケース
  • [B]CGIレンダリング(Blender、LuxRender)
  • [C]計算化学のユースケース
  • [C]機械学習のユースケース
  • [S]SaaSインテグレーション事例
開発者向けツール
  • [C]タスク開発者用の基本的なチュートリアル
  • [S]アプリケーションレジストリとトランザクションフレームワークのチュートリアル
  • [C]タスク開発者用チュートリアルの改良(2)
  • [I]Golem開発ツールキット(3)
  • [I]Golem開発ツールキットチュートリアル(3)
  • [I]Golem標準ライブラリ(Golem STD)(4)
    • [I]Golem標準ライブラリとGolem開発ツールキットの統合(4)
    • [I]Golem標準ライブラリによるプログラミング言語のサポート
  • [I]Golem標準ライブラリチュートリアル(4)
市場進出戦略
  • [B][C][S]市場進出戦略の必要不可欠な要素
  • [B][C][S][I]追加機能のバリュープロポジションとより広域への拡大に焦点を当てた市場進出戦略に関するあらゆる要素

上表における凡例:

資金調達水準:

  • (1)150,000ETH
  • (2)320,000ETH
  • (3)530,000ETH
  • (4)820,000ETH
マイルストーン:

  • [B]Brass Golem
  • [C]Clay Golem
  • [S]Stone Golem
  • [I]Iron Golem

Golemチームは単に雇用費で構成されます。最大資金調達時は、4年間20人のチーム(大半が開発者)に融資できるでしょう。

オフィスと間接費用は、ツーク(筆者注:スイスの州)とワルシャワのオフィス費用、並びにその他雇用関係の間接費用を指します。

個人請負/請負業者は、協力して活動したいと考えてくれる全てのサードパーティを指します。主にセキュリティ監査上の理由で、この部分のコストは大きくなります(最大資金調達時は4回で、リリースごとに1回実施)(筆者注:最大資金調達時は、Brass、Clay、Stone、Iron Golemの4回のリリースがあります。それぞれのリリースごとにセキュリティ監査を行うので、最終リリースまでに4回セキュリティ監査を実施することになります)。法務並びに会計業務も本カテゴリに含まれます。

マーケティングとその拡大費(マーケティングとコミュニティ活性化、拡大活動に係る費用)はGolemの市場進出戦略と密接に結びついています。これには、オンボードの新規コミュニティを獲得するためのコミュニケーション活動とマーケティング活動、さらにサードパーティのGolemとの統合品のサポート(融資、あるいは協調融資)が含まれます。この費用が充てられる活動は特にBrass GolemとClay Golemのリリース段階ではほぼリクエスタ指向のものとなるでしょう。それは、ユーザがGolemネットワーク上でアクティブに利用してもらえるユースケースの増加を確保するためです。

補完的なテクノロジのカテゴリには、Golemが依存する外部テクノロジへの支出が含まれます。これは恐らく調達資金を原資としてその範囲でできる限りの努力をする形式を取って、Golemが必要とする変更を導入することになるでしょう。

コンティンジェンシー用の資金は予算総額の10%(最小資金調達時は5%)で計算しています。

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