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Vergeホワイトペーパー和訳8

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 本稿について

本稿では、VergeのBlackpaperのうち「11.Encrypted Chat: Visp」と「12.Bloom Filters: BIP37」の邦訳を掲載します。

原文はこちらになります。

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11.暗号化チャット「Visp」

Vispは、最先端の暗号化技術を活用してコミュニケーションをプライベートに保つP2P(ピアトゥピア)のインスタントメッセージシステムです。全てのメッセージは実証済みのAES-256-CBCアルゴリズムによって暗号化され、非常に高度なトラフィック分析を利用する攻撃者によってメッセージの受信者が推測されてしまうことを防ぐようにノード間に分散されます。WhisperはECDSA(楕円曲線デジタル署名アルゴリズム)を利用します。ECDSAは楕円曲線クリプトグラフィを使ったデジタル署名アルゴリズムの変形です。ECDSAは、受け取るメッセージが本来の受取主からのものであり伝播の影響を受けていないことの信頼性を与えるために使用されます。メッセージが既存のVerge P2Pネットワークを介して配信され、暗号化されたメッセージのコピーは各ノードに48時間保存されます。

ステルスアドレスのトランザクションと同様に、楕円曲線Diffie-Hellmanカギ共有法により、送受信者が所有するVergeのステルスアドレスとともにメッセージに埋め込まれたデータを使用して、暗号化のための秘密鍵を送受信者間で共有することを可能になります。従って、受信者の分からないメッセージの配信が可能になります。暗号化されたメッセージを送信するためには、Vergeを送るのと同じように、受信相手の公開鍵を持っていないといけません。任意の金額が使われると、公開鍵はVergeのトランザクションブロックチェーンに埋め込まれます。もしブロックチェーンでトランザクションを使用したことのないアドレスに送信する場合は、そのアドレスの公開鍵を手動で提供しなくてはなりません。

Vergeはsecp256k1曲線を全ての楕円曲線関数に使用しています。これはビットコインや圧倒的多数のアルトコインで使用されているのと同じ曲線です。巨大な価値のシステムを支えるような広範囲での使用が示すように、secp256k1曲線がセキュアでないということはまずありえません。メッセージは共に送信される鍵によって署名されます。これにより、受け取るメッセージの発信源を確信できるとともに、メッセージから送信主の公開鍵を展開することができ、返信をするのに必要な全ての情報を提供します。

12.Bloomフィルタ「BIP37」

BIP37は、主にSPVのクライアントによって利用されるフィルタで、フルノードからトランザクションとマークルブロックをマッチングするリクエストだけを送ります。これにより、トランザクションタイムを早めます。このBIPは、ピアが送信するトランザクションデータ量を低減できるようにするP2Pプロトコルの新規サポートを追加します。そのバージョンのハンドシェイクが完了したあとは、ピアは確立する各接続に対してフィルタを設定する選択肢を有します。フィルタは、トランザクションから派生するデータでBloomフィルタとして定義されます。Bloomフィルタは親子関係を検査できるようにする確率的なデータ構造です。親子関係の検査結果は偽陽性であることはあっても、偽陰性であることはありません。

次稿に続く

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免責

邦訳には誤りがある場合がございます。予めご承知おき下さい。

確実な情報を知るためには冒頭に示した原文をご参照くださいますようお願いいたします。

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