本稿について
本稿では、VergeのBlackpaperのうち「5.Multi-Algorithm Support」と「6.Android Tor + I2P」の邦訳を掲載します。
原文はこちらになります。
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5.マルチアルゴリズムサポート
Vergeは異なるタイプのマイニングデバイスを持つ人たちが平等に稼いだコインを利用できるように設計されたマルチアルゴリズム暗号通貨です。1つのブロックチェーンに結び付いた5つのハッシュ関数をサポートする唯一の暗号通貨の一つです。これはセキュリティを高め、Vergeをマイニングする広範囲の人々とデバイスを増やすことになるので、Vergeの平等な分配が全員に確約されています。
Vergeの総供給量は165億コインです。Vergeを他の暗号通貨から際立たせているのは、ブロックチェーン上で動作する5つのプルーフオブワークアルゴリズムで、具体的にはScryptとX17、Lyra2rev2、myr-groestl、blake2sです。5つのアルゴリズムは全て30秒のブロックタイムとなっています。ディフィカルティはアルゴリズムのハッシュレートによってのみ上昇します。これは改善されたセキュリティと51%攻撃に対する防護を可能にします。
6.Android Tor + I2P
Vergeはモバイルの暗号通貨界におけるイノベーションの最前線にいます。私たちは2つの非常にユニークで初となるアンドロイドウォレットを開拓し、開発しました。そのうちの1つはもっぱらオニオンルーターネットワーク(Tor)上で動作し、もう1つは不可視インターネットプロジェクト(I2P)上で動作します。VergeのTorとI2Pのウォレットは、匿名性の前提に立って構築されています。ウォレットは、クリアネットに接続したりユーザ情報をブロードキャストするためのビルトイン能力を持ちません。トランザクションはシンプルペイメントベリフィケーション(SPV)を介して完了します。SPVはナカモト・サトシの論文で説明されているテクニックで、プルーフオブインクルージョンを通じてウォレットがトランザクションを認証できるようにします。プルーフオブインクルージョンは特定のトランザクションがブロックに取り込まれたときに、ブロック全体をダウンロードすることなく認証するための方法です(Electrumウォレットの機能と同様です)。
SPVは、ブロック全体よりも劇的に小さいブロックヘッダのみをダウンロードする必要があるシンクライアントのようにふるまうので、ほぼ一瞬の決済確認が可能です。また、VergeのTorとI2Pのウォレットには、4桁のPINコードや物理的なセキュリティのレイヤを追加するためのバイオメトリックロックオプションなどのセキュリティ機能も組み込まれています。
さらに、VergeのTorとI2Pのウォレットは即時認証でP2P QRコードスキャントランザクションを処理できます。また、クライアントは必要な時にペーパーウォレットからQRコードをインポートしてコールドストレージから残高を引き出すこともできます。
(次稿に続く)
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免責
邦訳には誤りがある場合がございます。予めご承知おき下さい。
確実な情報を知るためには冒頭に示した原文をご参照くださいますようお願いいたします。