本稿について
本稿では、VergeのBlackpaperのうち「7.P2P Platform-Integrated Portals」の邦訳を掲載します。
原文はこちらになります。
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7.P2Pプラットフォーム統合ポータル
Telegram・Discord・Twitterのピアツーピア(P2P)トランザクションのサポートは、現在開発中のVerge・Slack・Steamの統合によってサポートされ、8月に一般公開される予定です。TelegramはAndroidやiOS、Windows Phone、Windows NT、macOS、Linuxをサポートする無料のクラウドベースのインスタントメッセージサービスです。TelegramはMTProtoと呼ばれる対称キー暗号化スキームを使用しています。そのプロトコルは、256ビットAES、RSA2048、Deffie-Hellman鍵交換に基づき、TelegramのNikolai Durovと他の開発者たちによって開発されました。Discordはクリプトコミュニティで広く採用されている独自のフリーウェアのVoIPアプリケーションです。Telegramのように、DiscordはWindowsやmacOS、Android、iOSをサポートしておりブラウザでアクセス可能なウェブクライアントを持っています。これらのプラットフォームにVergeのP2P機能を実装することで、ユーザはどこにいても(実際のウォレットをインストールしているか否かに関わらず)すぐに資金を送受信することができます。
P2Pはユーザがインターネットやモバイルデバイスを介してコインを送金できるようにするオンラインテクノロジーです。これを行うために、消費者はオンラインアプリケーション、またはこの場合はボットを用いて送金されるコインの量を指定します。受信者はユーザネームによってのみ指定され、送信者によって一度送金が開始されると、受信者はオンラインボットを使用するための通知を受け取ります。新しく設立されたデポジットアドレスで支払いを受けたことを示します。次にユーザは"!withdraw"のような単純なコマンドでボットにツイートやメッセージを送ることができ、その後新しく獲得したVergeを受け取り方を示す一連の手順が促されます。このサービスでは、送金量と送金相手を超える一切の追加情報は必要ありません。このプロセス間にIPアドレスや位置情報、名前のようなプライバシー情報は保持されません。開始したトランザクションの外にあるあなたの個人識別情報は完全に匿名に保たれます。
Vergeは、Telegram・Discord・Twitterと、Reddit・Slack・Steamのサポートを将来的に提供するIRC(Internet Relay Chat)向けのP2Pソリューションを既に提供する唯一の暗号化通貨の1つです。これらのP2Pサービスにより、ユーザーは同じソーシャルプラットフォーム上の誰かにVergeを送金することができます。
(次稿に続く)
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免責
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