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Liquidホワイトペーパー日本語訳12

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本稿について

BlockStream開発のLiquid(Strong Federations)のホワイトペーパー、最終更新日: 2017/1/6時点のものを対象とします。本稿では「VII. Future Research」の「A. Further Hardening of Functionaries」と「B. Enlightening Liquid」と「C. Confidential Assets」の日本語訳を掲載します。

原文はこちらになります。

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7. 今後の研究

Strong Federationは新たなテクノロジを導入して様々な長年の問題を解決するが、これらのイノベーションは終着点には程遠い。最終的な設計のゴールは広域的に分散されたネットワークを持つことである。このネットワークでは、完全にオペレーションが停止してしまう可能性を除いてオペレータはどうやってもアプリケーションレイヤのプロセスに物理的に干渉したりインタラクションしたりできず、親チェーンに資金を回収するバックアッププランもあるというものだ。

A. ファンクショナリーのさらなる堅牢化

ファンクショナリーを物理的に改竄できないこと、そしてネットワークのインタラクションが正しく監査可能であることを確実にすべく、さらなる研究を行うべきだ。将来的な堅牢化の手法には具体的な設計の改善やさらなる暗号理論のアレンジメントが含まれるだろう。Strong Federationでは侵害されたファンクショナリーがどんな方法を使っても資金を盗んだり、トランザクションを覆したり、他のシステムユーザに影響を与えたりすることはできない。しかし、悪意あるファンクショナリーが十分な数いれば、いつでも他のファンクショナリーとの協力を拒否したり完全にシャットダウンしたりすることでいつでもネットワークを停止させることができてしまう。これにより、自動引出しメカニズムが作動するまで資金が凍結されるだろう。

従って、攻撃されている状況下でもファンクショナリーノードがオンライン状態を維持するよう促すインセンティブ構造と手法を作り上げる可能性を研究するのはメリットがある。これは例えばファンクショナリーノードが定期的にタイムロック付きのトランザクションに署名しなくてはならないようにすること等で成しうるだろう。これらのインセンティブは一定のDoS攻撃を防止するはずである。

B. Liquidの啓蒙

Strong Federationのプライバシーと速度は、Lightning Network[56]と結びつくことでさらに改善できるだろう。ちょうどBitcoinのネットワークのように、トランザクションがブロックの中で公開されてネットワーク参加者全員に見ることができるようにしなければならないことから、このアーキテクチャで構築された初期システムのスループットは意図的に制限されている。この閾値は誰もが各オペレーションを確認しバリデートする必要性によって設定される。強力なハードウェアを必須とするプライベートネットワークであってもこれは深刻な欠点である。

Lightning Networkを利用すれば、必要なのは個々のトランザクションが参加パーティによりバリデートされることだけだ[56]。これは全参加者の検証のロードを劇的に低減する。エンドトゥエンドのネットワーク速度が唯一の制限要因なので[58]、これはまたネットワークレイテンシの影響も大きく削減する。

さらにStrong Federationのノードは、双方向ペイメントチャネルスマートコントラクトのネットワークであるLightning Networkを介して決済をルーティングできる。これはLiquidネットワークからの出入りをはるかに効率的にできるかもしれない。その上、Lightning Networkは単一のDMMSチェーンの制限なく、ブロックチェーン間アトミックスワップのスマートコントラクトと恐らくハイブリッドな複数チェーンの推移的トレード[26]に取って代わることができる。

C. 秘匿アセット

秘匿トランザクション(CT)は取引アセットの「量(金額)」は隠すが「タイプ」は隠さない。従って、プライバシーは思っているよりも強くはない。しかし、CTを「タイプ」も隠せるように拡張することは可能だ。あらゆるトランザクションについて、取引者による場合を除き、どのアセットがどの金額で取引されたのかを特定するのを不可能にする。秘匿アセット(Confidential Asset, CA)と呼ばれるこのテクノロジはユーザのプライバシーを向上させ、別個のアセットクラスの取引を一つのトランザクション内でプライベートに使用可能にする。しかし、アセットに与えるプライバシーはCTのそれとは質的に異なる。

アセットタイプAとBをインプットに持つトランザクションを考えてみよう。オブザーバ全員がアウトプットがタイプAとBを持つことは分かるが、どちらのアウトプットがどちらのタイプを持つのか(あるいはどのように分割されるのか、または実際に金額についての何らの情報も)を特定することはできない。従ってこのトランザクションの全てのアウトプットはオブザーバ視点ではタイプが"Aかもしれないし、Bかもしれない"のである。タイプAのアウトプットが、これは取引の当事者でない者にとっては"Aかもしれないし、Bかもしれない"が、後にアセットタイプCを持つトランザクションで使用されると仮定しよう。このトランザクションのアウトプットは、外部のオブザーバにとっては"Aかもれいないし、Bかもしれないし、Cかもしれない"と見えるし、最初の取引の当事者にとっては"Aかもしれないし、Cかもしれない"と見えるが、二つ目の取引の当事者には内容が分かる。

トランザクションが発行されるほど、本当のタイプを知る当事者を除き、タイプに関してアウトプットはますます曖昧になっていく。もしトランザクションの発行が常に複数のアセットタイプを持つものであれば、当事者でない者はどんなアウトプットの本当のタイプも決して分からないだろう。

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