簡単まとめ

【簡単まとめ】DFINITYをFAQから見てみる7(BNS編)

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DFINITY本家のFAQページをもとに、DFINITYについて見ていきます。

これを読むとDFINITYのBNSについてざっくりと知ることができます。

要点まとめ

まず、本記事の要点をお伝えします。

  • BNSは「スーパーユーザ」で、特別なOP_CODEにアクセスすることができ、これによってネットワークをコントロールする。
  •  BNSの意思決定は、マイニングクライアントのニューロンからのインプットと、ニューロンのフォロー関係に基づいて行われる。
    •  ニューロンの所有者はフォローするニューロンを選ぶことができる。フォロー関係はそのニューロンの所有者にしか分からない。
      • フォロー関係が公になっているとBNSの意思決定能力が低下するため不可知としている。
    • BNSは、意思決定の時期を定めるのにWait For Quiet型の設計となっている。
      • 最初はニューロンは所有者の投票指示を待つが、所定の期間が過ぎるとニューロンリストからニューロンの投票をフォローしようとする。
      • 投票先の決定にさらなる時間が欲しい場合、ニューロン所有者は自身のニューロンを一時凍結することができる。
    • ニューロンの投票権限はロックしているdfinitiesの数量に応じて大きくなる。ニューロンを消去するとdfinitiesは解放される。
  • DFINITYには規約がある。規約とは、ニューロンの所有者にシステムの目標を案内する文書であり、現在、タイミングよく適切なプロトコルアップデートをスケジューリングすること、The DAO事件のようなハッキングを無効化・緩和すること、禁止されたシステムタイプを凍結することの3つの目標がある。
  • BNSに規約の改正提案を送ることができる。

次に詳細としてDIFINITY本家による英文FAQページの日本語訳を掲載します。細部を知りたい方は読み進めてください。

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BNSに関する質問

BNSはどうやってネットワークをコントロールするの?(How does the BNS control the network?)

BNSは仮想マシン内の特別なOP_CODEにアクセスすることができます。これにより、通常とは違う方法でBNSはソフトウェアオブジェクト(スマートコントラクト)を凍結したり、凍結解除したり、変更したりできるようになります。また、ユーザの動かすDFINITYクライアントソフトウェアを設定することもできます。例えば、新バージョンのDFINITYネットワークプロトコルにアップデートさせることができます。

BNSがAIってどういう意味?(In what sense is the BNS an Artificial Intelligence (AI)?)

DFINITYのBNSはニューラルネットワークやベイズ分類器のような伝統的なAIではありません。BNSは提案について意思決定を行うために人間がコントロールする「ニューロン」からのインプットを必要とする一方で、意思決定はニューロンと非決定論的なアルゴリズム処理との間の非中央集権型の「フォロー」関係の結果となります。新しい情報が発覚したりフィードバックを受け取ったりすると所有者はニューロンを再設定するのでBNSの意思決定能力は向上します。意思決定の裏にある実際のプロセスは知りえません。ニューロンのフォロー関係はユーザが自分のコンピュータで動かすニューロンクライアントソフトウェアにしか存在せず、ニューロンクライアントソフトウェアの配布するステートは捉えることができません。ニューロンが意思決定を転送する方法に時間が影響するため、このプロセスは非決定論的です。BNSの目的は、群衆の知を利用して「Xというプロトコルの更新を採用する」「コントラクトYを凍結する」といった複雑な提案に対して賢く判断することです。

要するにBNSはどう動くの?(Basically, how does this work?)

ニューロンは内部にロックされているdfinitiesに比例する投票権限があります。各ニューロンは所有者の指示に従って投票したり、代わりに自動的に他ニューロンの投票をフォローしようとすることもできます。フォローするニューロンのアドレスは所有者が設定します。これは長く続いている「液体民主主義」(筆者注:liquid democracy, 流動体民主主義とも)のコンセプトに似ています。BNSではフォロー関係はクライアントのコンピュータ上にのみあって不可知です。そのことが、BNSが「不透明な」液体民主主義と言われている所以です。BNSはいわゆる「Wait For Quiet」型(筆者注:直訳は"静寂を待つ"。Double TapについてVitalikが語ったアイデアを発展させたもので、2016年にThe DAOの投票システムに現DFINITYをリードするDominicが改善提案をしたもの。投票行動から生ずる「ノイズレベル」を計算し、それに応じて情報収集のために討論期間をシステムが延長、あるいはノイズレベルが十分に低い場合は議論は尽くされたものとして提案の決定を行うような形式。)のシステムを使い、意思決定するための十分なインプットがいつ得られるかを判断します。意思決定を支援するために他の情報やアルゴリズムを利用することができ、従来のAIシステムが「影響力のある」ニューロンを動かすことのできる可能性があります(このようなシステムの設計者は前面に出て提案を行うことが推奨されます)。

「不透明さ」が重要な理由は?(Why is "opaque" important?)

理由を理解するために、これまでの想定とは逆に、ニューロンとニューロンをフォローする者たちの間のフォロー関係が可知の場所で発生し、物議を醸すような意思決定がなされた場合を想像してみましょう。特定のニューロンがフォローの崩落を引き起こしたことや、そのニューロンの所有者に意思決定の責任があったことを明らかにすることができてしまい、それらに対して社会的な非難や場合によっては法的なまたは政府によるアクションが取られることにつながりかねません。極限状態では、公開状態のフォロー関係は度を超えた圧力が(場合によっては拉致や恐喝などの)影響グラフ上位のニューロンの所有者にかかることになりかねないでしょう。こうなると、目標を追い求めてよい意思決定を行うBNSの能力が低下してしまいます。

ニューロンを作成して動かすには?(How do I create and run a neuron?)

dfinitiesを保証金として預け入れることでニューロンを作ることができます。ニューロンの影響力は預金高に比例します。預け入れたdfinitiesはニューロンを消去することで解放することができます。これには3ヶ月かかります。悪い意思決定をするとロックアップしているdfinitiesの価値が下がるので、ニューロンの所有者にはよい意思決定が行われるよう支援する強いインセンティブがあります。同時に、ニューロンに投票させることでさらにdfinitiesを稼ぐこともできます。そのためには、ニューロンを作成したときにリリースされる「委任鍵」を取得してコンピュータ(ラップトップなど)で動かしているニューロンクライアントソフトウェアにインストールします。そうすると、BNSに対して行われた提案が検出され、記録されます。最初はニューロンクライアントは所定の期間提案を無視して投票の仕方を指示する機会を与えます。しかし、その期間が過ぎると、ニューロンクライアントは意思決定カテゴリに定義したニューロンフォローリストに注目します。これは、優先度順に並んだフォローすべき他ニューロンのアドレスの一覧です。所定の期間が過ぎると、新しく作成したニューロンは所有者を待たずに他のニューロンをフォローしようとし始めます。所有者はいつでも自身のフォローリストを更新することができます。例えば、所有者がredditで有力なプログラマをフォローし、そのプログラマがニューロンアドレスを通知すると、所有者はプログラマのニューロンアドレスをフォローリストに入れることもできます。もちろん、フォローリストは所有者のコンピュータ上だけにあるので誰もが覗けるわけではありません。提案の処遇を決めるのにもう少し時間が欲しい場合は、自動的にフォローしないようにニューロンを一時的に凍結することができます。

ニューロンでdfinitiesを稼げる?(Can neurons earn me dfinities?)

はい。ニューロンを作成し動かすというのは、「思考力によるマイニング」です。それぞれのDFINITYマイニングエポックが終わると、ニューロン内にロックしているdfinitiesの量に比例して思考力によるマイニングの報酬がもらえます。報酬は、ニューロンが誤った投票をした意思決定に比例して差し引かれます。しかし、アドレスで指定して他のニューロンの投票に追従するようにニューロンクライアントを設定できるので、ニューロンクライアントソフトウェアを普段から動かしていれば確実にdfinitiesを稼げるようになるでしょう。ニューロンクライアントの設定は慎重に行ってください。上述の通り、もしBNSが悪い意思決定をしてしまうと、ニューロンにロックしているdfinitiesの価値はマイナスの影響を受けてしまいます。

DFINITYの規約って何?(What is the DFINITY Constitution?)

規約とは、ニューロンの所有者にシステムの目標を案内する文書です。現在、規約は主要な3つの目標に向かってコミュニティを案内し、集中させています。その3つの目標とは、タイミングよく適切なプロトコルアップデートをスケジューリングすること、The DAO事件のようなハッキングを無効化・緩和すること、禁止されたシステムタイプを凍結することです。特に3番目の目標に関しては、ある程度の主観が含まれます。初期の規約では、悪意ある行為や破壊を主目的とするシステム葉凍結することを必須としています(注:非中央集権型ネットワークが作成するDFINITYの仮想コンピュータは本質的に地理や司法権が伴わないので、規約は法に関する何らの要件を成すものではない点にご注意ください)。規約は思考を明確化するためのカーブアウトを成します。例えば、ギャンブルに関してはゲームの純粋な確率を評価できますが、ニューロンの所有者は社会に利益をもたらすべく予測を市場に出すように命令を受けます。同様に、売春目的の取引所は凍結されますが、本当のセックスセラピストのネットワークは明らかに問題ありません。規約はこういった事柄の明確化を目的としています。規約が明確になっていないところでは、最終的には素性の明らかでないシステム製作者が規約を改正するかニューロン所有者のコミュニティを説得するかして、イチかバチか思い切ってBNSに賭けてみることになります。

規約の改正は可能?(Can the constitution be amended?)

はい。規約を改正するようBNSに提案を送ることができます。最終的に、BNSは自分自身の目標を決めます。

意思決定に必要となる定足数はいくつ?(What quorums are needed for decisions to be made?)

一般的に言って、非中央集権型投票で定足数を使うのは2つの理由で問題があります。まず1つ目は、悪用可能なエッジをつくってしまうことです。例えば、終了間際で「不意打ち」の投票をすることが挙げられます。反応する時間を与えないようなやり方で物議を醸している提案についての意思決定結果を変えることができてしまいます。2つ目は、どれだけの人が投票に参加したのが把握するのが難しいからです。BNSは最初に挙げた問題にまつわる攻撃に対処するためにWait For Quiet型のシステムを使っており、ニューロンが自動的に他のニューロンをフォローするので、例えば40%など定足数をずっと高く設定することができます。

BNSって「独裁者」?(Is the BNS a "Big Brother"?)

BNSは独裁者(Big Brother)というよりも「しっかりした思考に基づくスーパーユーザ」です。BNSは禁止されているシステムタイプを凍結できますが、コミュニティは禁止されるべきでないと思えば規約を改正するよう提案を出すことができます。また、BNSは決して何かを破壊するわけではありません。つまり、BNSが「誤って」システムを凍結してしまったとしても、後に凍結解除することができます。倫理的であることや法を施行することが目的ではありません。例えば、規約はシルクロードの取引が良いか悪いかについて、倫理的な観点では捉えません。今のところの主な目的は、単にブランドに敏感な企業や一般のユーザにとって魅力的なメインストリーム環境を作ることであり、純粋な「コードが法である」システムは別の使途のために存在しています。とはいえ、BNSはいつでも必要なときにシンプルに規約を改正して制限を撤廃することもできます。究極的に、BNSのふるまい方を決めたり変更したりしていくのはニューロン保有者のコミュニティなのです。

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