本稿について
本稿では、EnigmaのWhitepaperのうち「4 Off-chain storage」の日本語訳を掲載します。
原文はこちらになります。
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4 オフチェーンストレージ
オフチェーンのノードは分散データベースを構成します。各ノードは分散情報(筆者注:Shamirの秘密分散法では秘密secretを分割したものをshares(シェア)と呼び、ホワイトペーパーでもsharesがそのまま使用されていますが、ここでは簡明のためシェアのことを分散情報と記載します)と暗号化済みデータの全く異なるビューを持つので、計算プロセスはプライバシー保護とフォールトトレランス(筆者注:耐障害性)が保証されます。また、大きな公開データ(例:ファイル)を暗号化せずに保存したり、それらをブロックチェーンにリンクすることもできます。図2は一つのノードのから見たデータベースのビューです。
ネットワークのレベルでは、分散ストレージは持続性とセキュアなポイントトゥポイントのチャネルを加味した調整済みKademlia DHTプロトコルを基盤とし、ブロードキャストチャネルと公開鍵暗号を利用してシミュレーションされます。このプロトコルは効率的な方法で分散情報を割り振る手助けをします。分散情報を保存するときは、オリジナルのKademlia距離メトリックはノードの優先確率を考慮して変更されます。
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