簡単まとめ

Raiden Networkを見てみる3(動作編2/2)

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Raiden Network本家の紹介ページをもとに、Raiden Networkについて見ていきます。

これを読むとRaiden Networkのプライバシーに関する考え方などをざっくりと知ることができます。

要点まとめ

まず、本記事の要点をお伝えします。

  • Raiden Networkでは、セトルメントしない限りペイメントチャネルの残高は外からは分からない。
  • Raiden Networkでは、セトルメントした場合チャネルの残高は明らかになるが、オンチェーンのトランザクションと紐づけて内訳を特定することは不可能に近い。
    • 理由は、同一経路を通る資金移動、あるいは同一ノードを経由するチャネルが多いことが見込まれるからである。
  • さらなる秘匿化のためオニオンルーティングを利用する可能性がある。

次に詳細としてRaiden Network本家による英文紹介ページの日本語訳を掲載します。細部を知りたい方は読み進めてください。

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動作方法(How it works)(※前回の続き)

プライバシー(Privacy)

Raiden Networkプロトコルの大半はオフチェーンで実行されるので、資金のトランスファーはほとんどプライベートです。ペイメントチャネルの参加者が資金を確定して引き出し合計残高が明らかになるまでは、チャネルの残高は秘匿されています。しかし、残高の引き落としなどを行った場合でも、同じルートや同一ノードに接続している他のチャネルを通過してきた別の中間トランスファーによってチャネルの残高は分かりにくくなっていることが予想され、オンチェーントランザクションからオフチェーンのRaiden Networkにおけるトランスファーを追跡するのは極めて難しいでしょう。ユーザはプライバシー向上のためチャネル残高を自動的にリバランシングし難読化してくれる有料サービスも求めるかもしれません。メッセージングレイヤでは、Raiden Networkはネットワーク上を流れるトラフィックやセンシティブデータが確実に守られるようにします。メッセージングサービスは参加者のIPアドレスを秘匿し、任意のノードがDoS攻撃の対象になってしまうのを防ぎます。さらに、事前計算ルートにはオニオンルーティングプロトコルを利用する可能性があります。オニオンルーティングプロトコルは、トランスファーに参加するノードがRaiden Networkにおけるトランスファーの最終的な送り先となるアドレスを分からないようにするプロトコルです。このプロトコルでは、参加者それぞれの次の送り先だけしか明かされません。

結論(Conclusion)

Raiden Networkは、双方向のトークンペイメントチャネルを使って参加者を互いに直接的に結び付けます。さらに、参加者一人一人をじかに結びつけようとするのではなく自然なチャネルネットワークトポロジーを活用し、チャネル内にあるルートを介してトークンをリレーのように送信するプロトコルを提供します。暗号ハッシュロックを使ってマルチホップトランスファーをセキュアなものにし、仲介されるトランスファーの成否が完全に全参加者によって決まるようにします。

Raiden Networkは、上記のテクノロジを使ってEthereum ERC20トークンを基本とするほぼ即時の、低手数料で、スケーラブルな、プライバシーが保証された決済を提供し、現在のオンチェーンにかかる制限を緩和することを目標としています。

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