本稿について
本稿では、EnigmaのWhitepaperの「6 Blockchain interoperability」のうち、「6.2 Link protocols」までの日本語訳を掲載します。
原文はこちらになります。
6.2 リンクプロトコル
さて、ブロックチェーンをオフチェーンのリソースにリンクするコアプロトコルについて論じます。具体的には、どのようにアイデンティティが形成されて元帳に保存されるのか、並びにpredicateを満たす場合にどのようにオフチェーンストレージ(DHT)と計算(MPC)のリクエストがブロックチェーンを通じて転送されるのかを詳述します。
6.2.1 アクセスコントロール
プロトコル1(筆者注:下記のAlgorithm 1)はシェアードアイデンティティの生成過程を説明するものです。プロトコル2(筆者注:下記のAlgorithm 2)はpredicateを満たすための公に検証可能なコントラクトの実装を示すものです。
6.2.2 保存とロード
DHTを介してダイレクトアクセスを行うためのデータの保存とロード方法は、プロトコル3(筆者注:下記のAlgorithm 3)に示します。データを保存するために、書き込み権限をqsotre predicateで検査します。保存者はデータの読み取りが可能な者を検証するためのカスタムpredicateを提供することができます。これは、スクリプト言語のDHTシングルトンオブジェクトを使って抽象化される基本的なプロセスです。
6.2.3 分散(筆者注:秘密分散)と計算
プロトコル4(筆者注:下記のAlgorithm 4)に示した分散と計算は、処理を可能にすることから、保存とロードのプロトコルに相当するMPCです。内部的には、DHTからシェア(筆者注:分散情報)を保存・ロードし、データをセキュアに保ちながら、データへの参照で処理することができます。
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