本稿について
COSMOSのホワイトペーパー、最終更新日: 2018/4/7時点のものを対象とします。本稿では「Governance Specification」の日本語訳を掲載します。
原文はこちらになります。
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ガバナンス仕様
Cosmosハブは分散型の組織により運営され、システム変数やソフトウェアのアップグレード、規約改正などの様々なブロックチェーンに対する変更を調整するために巧妙に定義されたガバナンスメカニズムが必須である。
バリデータはみな全ての提案への投票の責任がある。適時に提案に対して投票できなければ、「AbsenteeismPenaltyPeriod」(標準では1週間)の期間そのバリデータは自動的に非アクティブ化される。
委任者は自動的に委任したバリデータの投票を引き継ぐ。この投票は手動で上書きされる可能性がある。担保になっていないatomは票を得られない。
各提案には「MinimumProposalDeposit」で定められるトークンの預け入れが必要で、これはatomを含む1つ以上のトークンの組合せでもよい。各提案に関して、投票者は預け入れトークンの取り出しに投票することもできる。過半数の投票者が預け入れトークンの取り出しを選んだ場合(例えばその提案がスパムだったなどの理由による)、預け入れたトークンは既に焼却されたatomを除いて準備金プールにいく。
各提案に関して投票者は次の選択し
- Yea
- YeaWithForce
- Nay
- NayWithForce
- Abstain
提案の通過(あるいは否決)が決定されるには厳密な多数はのYeaまたはYeaWithForce(あるいはNayまたはNayWithForce)投票が必須であるが、1/3より多くの投票者は"with force"の投票により多数派の決定に対して否決権を行使することができる。厳密な多数派に対して拒否権が発動されると、全員が「VetoPenaltyFeeBlocks」(標準では1日分のブロックの価値)に相当する手数料をペナルティとして失い(影響のない税は除く)、多数派の決定に対して拒否権を行使した者は追加で「VetoPenaltyAtoms」(標準では0.1%)のatomを失うペナルティを受ける。
パラメータ変更提案
ここに定義する全てのパラメータは「ParameterChangeProposal」を通過すれば変更可能である。
報奨提案
「BountyProposal」を通過すればatomをインフレさせたり、準備金プールの資金を使ったりすることができる。
テキスト提案
プロトコルのアップグレード提案等、その他全ての提案はジェネリックな「TextProposal」を介して調節される。
ロードマップ
こちらを参照。
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免責
邦訳には誤りがある場合がございます。予めご承知おき下さい。
確実な情報を知るためには冒頭に示した原文をご参照くださいますようお願いいたします。