本稿について
COSMOSのホワイトペーパー、最終更新日: 2018/4/7時点のものを対象とします。本稿では「Inter-Blockchain Communication」の日本語訳を掲載します。
原文はこちらになります。
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IBC(ブロックチェーン間コミュニケーション)
ハブとゾーンが互いにどうコミュニケートするのかについて見ていく。例えば3つのブロックチェーン"ゾーン1"、"ゾーン2"、"ハブ"があり、"ゾーン1"に"ハブ"を介して"ゾーン2"に行くパケットを作ってほしいとする。一方のブロックチェーンからもう一方のブロックチェーンへパケットを移動するために、受信側のチェーンに証明が送られる。この証明は送信側のチェーンが宛先に対してパケットを発行したことを宣言するものである。受取側のチェーンが子の証明をチェックするために、受取側のチェーンは送信側のブロックヘッダに追いつくことができないといけない。このメカニズムはサイドチェーンで用いられる仕組みに似ている。サイドチェーンは存在証明ダイアグラム(トランザクション)の双方向ストリームを介して互いに認識する2つのインタラクションするチェーンが必須である。
当然、IBCプロトコルは2タイプのトランザクションを用いて定義できる。「IBCBlockCommitTx」トランザクションは、ブロックチェーンがあらゆるオブザーバに対して自身の最新のブロックハッシュを証明できるようにする。「IBCPacketTx」トランザクションは、ブロックチェーンがあらゆるオブザーバに対して、与えられたパケットが本当に送信者のアプリケーションにより発行されたことを最新のブロックハッシュに対するマークル証明を介して証明できるようにする。
IBCの機構を2トランザクションに分割することにより、受信側チェーンのネーティブな手数料市場メカニズムがどのパケットをコミットするか決定できるようにしながら、どれだけのアウトバウンドパケットが許容されるかに関して送信側チェーンでの完全な自由が認められる。
上記の例では、"ハブ"上の"ゾーン1"(あるいは"ゾーン2"上の"ハブ")のブロックハッシュを更新するため、1つのIBCBlockCommitTxトランザクションが"ゾーン1"のブロックハッシュとともに"ハブ"へ(あるいは、"ハブ"のブロックハッシュとともに"ゾーン2"へ)送信されなくてはならない。
2つのIBCトランザクションタイプに関するさらなる情報はIBCBlockCommitTxとIBCPacketTxを参照されたい。
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