本稿について
本稿では、EOS.IOのTechnical White Paper v2のうち「Scripts & Virtual Machines」の日本語訳を掲載します。
原文はこちらになります。
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スクリプトと仮想マシン
EOS.IOソフトウェアは、何よりもまず認証済メッセージ(アクションと呼ばれる)のアカウントへの配信を調整するためのプラットフォームになるでしょう。スクリプト言語と仮想マシンの詳細は、ほとんどEOS.IOテクノロジから独立した実装向けの情報です。決定論的であり十分なパフォーマンスとともに適切にサンドボックス化された任意の言語と仮想マシンをEOS.IOソフトウェアAPIに統合することができます。
アクション定義スキーム
アカウント間で送信される全てのアクションは、ブロックチェーンのコンセンサスステートの一部であるスキームによって定義されます。このスキームにより、アクションのバイナリとJSON表現間でシームレスな対話ができるようになります。
データベース定義スキーム
データベースステートも同様のスキームを使用して定義されます。これは、全てのアプリケーションが保存する全データが、人間が読めるJSONだと解釈できつつも、バイナリの効率性を以て保存や操作ができるフォーマット形式であることを確約します。
ジェネリックなマルチインデックスデータベースAPI
スマートコントラクトの開発には、データを追跡し、保存し、検索するための定義データベースが必要です。通常、開発者は、全インデックス間の一貫性を維持するために複数フィールドで保存またはインデックス付けされた同一のデータを必要とします。
認証とアプリケーションの分離
並行化の機会を最大化し、トランザクションログからのアプリケーションステート再生成に関連する計算の負債を最小化するため、EOS.IOソフトウェアは検証ロジックを3つのセクションに分割します。
- アクションが内部的に矛盾のないことの検証
- 全ての前提条件が有効であることの検証
- アプリケーションステートの変更
アクション内部の一貫性の検証は読み取り専用でブロックチェーンステートにアクセスしないことが求められます。これは、最大限の並行処理で演算できることを意味します。例えば必要残高のような前提条件の検証は読み取り専用なので、同様に並行処理の恩恵に預かることができます。アプリケーションステートの変更だけは書き込みアクセスが必要で、各アプリケーションごとに順次処理されます。
認証は、アクションを適用できるかを検証する読み取り専用プロセスです。アプリケーションは実際に動作しています。リアルタイムで両方の計算が行われる必要がありますが、一度トランザクションがブロックチェーンに含まれると、もう認証オペレーションを実行する必要はありません。
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免責
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