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ZILLIQAテクニカルホワイトペーパー日本語訳2

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本稿について

本稿では、The ZILLIQA Technical Whitepaper Version0.1の「II. SYSTEM SETTING AND ASSUMPTIONS」の日本語訳を掲載します。

原文はこちらになります。

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2. システム設定と仮定

ZILLIQAのエンティティ

ZILLIQAには主要なエンティティが2つある。ユーザ(users)とマイナー(miners)である。ユーザはZILLIQAのインフラを利用して送金をしたりスマートコントラクトを実行したりする外部エンティティである。マイナーはZILLIQAのコンセンサスプロトコルを実行してサービスの対価として報酬を受け取るネットワークのノードである。これ以降、本ホワイトペーパーではマイナーとノードを同じ意味を持つ語として扱う。

ZILLIQAのマイニングネットワークはさらにシャードと呼ばれるいくつかの小規模なネットワークに分割される。マイナーは、DSノード(DS nodes)と呼ばれるマイナーの一団によって一つのシャードに割り当てられる。このDSノードの集合はDSコミティ(DS committee)と呼ばれる。各シャードとDSコミティはそれぞれリーダー(a leader)がいる。リーダーはZILLIQAのコンセンサスプロトコル内でネットワークの全体的な機能の動作に関して重要な役割を果たす。

ユーザはそれぞれ電子署名のための公開鍵と秘密鍵の鍵ペアを持ち、ネットワークのマイナーはそれぞれアイデンティティとしての役割を果たすIPアドレスと公開鍵を持つ。

内在トークン

ZILLIQAにはZillingsあるいは略してZILsという内在トークンを持つ。Zillingsはトランザクション処理に対する支払いやスマートコントラクトの実行に利用するという点で、ユーザにプラットフォームの使用権を与える。ホワイトペーパー全体を通して、量や価値、預金や決済に対する言及はZILでカウントすることを前提とする。

攻撃モデル

マイニングネットワークは任意の時点で(at any point of time)少数のビザンチンなノード/アイデンティティがおり、それらのコンピュテーションパワーの合計は最大でもネットワーク全体のƒ < n/4である。ここで0 ≤ ƒ < 1で、nはネットワークの合計サイズである。1/4というファクターは1/3を有界とする任意の定数で、それ自体は合理的な定数パラメータを生み出すために選択されている。さらに、誠実なノードはプロトコル実行中は信頼でき、故障あるいは接続切れしたノードはビザンチンなものの一部としてカウントするものと仮定する。

ビザンチンなノードはプロトコルから発生して、メッセージを落としたり変更したりして誠実なノードに異なるメッセージを送ることができる。さらに、ビザンチンなノードはみな結託することができる。ビザンチンな攻撃者の合計コンピュテーションパワーは、依然として確率的多項式時間の攻撃に関する標準の暗号学的仮定の範囲内に留まるものとする。

一方、誠実なノードからのメッセージを(ネットワーク分裂がない場合に)然るべき時間δが経過した後に誠実な相手先に配信できるものと仮定するが、δは時間的に変化する可能性がある。時間δはセーフティではなくライブネスを確保するために用いる[3]。このようなタイミングと接続性の仮定が満たされない場合、ビザンチンなノードは(コンピュテーションパワーの増大をシミュレーションして)メッセージを大きく遅延させたり、もっと悪いことにはネットワークを"エクリプス攻撃"したり[4]することができる。ネットワーク分裂が起きた場合、CAP定理で定められているように、一貫性と可用性の片方だけしか選択できない[5]。ZILLIQAでは、可用性を犠牲にして一貫性を保つことを選択する。

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免責

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