本稿について
本稿では、The ZILLIQA Technical Whitepaper Version0.1の「VIII. Incentive Layer」の日本語訳を掲載します。プログラム的な構造体や変数を主に意図して記載されている語(プログラムの自体で記述されている語)に関しては日本語ではなく英語のまま記載します。
原文はこちらになります。
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8 インセンティブレイヤ
A. トークン供給
ZILLIQAのトークン供給量は有限で210億ZILまでである。最小単位は1ZILの10-12である。ファイナルTX-Blockにはそれぞれ新しいトークンを生成するブロック報酬が付帯する。ブロック報酬は10年かけて広がり、時とともに減少していく。トークンの約80%を最初の4年で、残る20%を次の6年でマイニングすることを計画している。一定数のブロック後でもブロック報酬が劇的に減ることはないという意味ではトークンの放出は"滑らか"である。ブロック報酬の滑らかな減少は、時とともに報酬が徐々に減少するのでネットワークのハッシュレートの安定が期待できるということを意味する。
10年後には、私たちはネットワーク内のノードとトランザクションを実行するユーザの両面において非常に大きなスケーリングを達成しているものと期待している。その時までには、マーケットは報酬として新規にトークンをシステムに投入する必要なくトランザクション手数料について一定のレートで安定するようになって、完全にネットワークの稼働を維持するものと考えている。
B. マイナーへのインセンティブ付与
マイナーはトランザクションについてのコンセンサスを形成し、トランザクションを処理し、スマートコントラクト通りに計算を実行したり、グローバルのstateを更新したりする。そのため、各トランザクションの送信者にgasの前払いを必須化することでマイナーにはインセンティブが与えられている。
ファイナルTX-Blockはそれぞれ各シャードから最大で1個のマイクロブロックを集約したものであることを思い出してほしい。マイクロTX-Blockにはブロック内でトランザクションが使用する合計gasが保存されているgas usedフィールドがある。各ファイナルTX-Blockもまた各マイクロTX-Blockのgas usedフィールドを全て合計したgas usedフィールドを持っている。TX-Blockが提案されると、対応するgas usedとブロック報酬は1)1マイクロブロックを提案したシャードのリーダーと2)ファイナルブロックを提案したDSコミティのリーダーの間でほぼ公平に分配される。公平な分配ができない場合は、DSコミティのリーダーに僅かに傾斜がつけられる。ゆえに、報酬がmで報酬に関する全ステークホルダーの数がnであるならば、各シャードのリーダーは⌊m/n⌋を、DSコミティのリーダーはm-n・⌊m/n⌋を得る。
ひと度新しいマイクロブロックが提案されると各シャードのリーダーは変更されるので、シャードのあらゆるメンバーは報酬を受け取れる。同様に、ファイナルブロックごとにDSコミティのリーダーは変更になるので、DSコミティのあらゆるメンバーも報酬を受け取れる。
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